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歯石取りは大切

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歯石とは

 
歯石は、体質や口腔ケアの習慣によって付きやすさに個人差があります。歯石は、歯の表面に付着したプラーク(歯垢)が硬化したもので、放置すると歯周病の発症や悪化を招く原因になります。歯周病はお口の健康だけでなく、糖尿病、心臓疾患、脳梗塞など、全身の健康にも悪影響を及ぼすことが知られています。お口の健康を守り、全身の健康を維持するためにも、定期的に歯科医院で歯石を除去することが重要です。
 

歯石の種類

 
歯石には、歯の表面に見られる「縁上歯石」と、歯茎の下に隠れている「縁下歯石」の2種類があります。縁上歯石は、黄白色の硬い沈着物で、歯の表面に付着します。これは、唾液中のミネラル成分が歯垢と結びつき、固まることで形成されます。
一方、縁下歯石は、歯周ポケット内の歯根表面に付着する黒い歯石で、通常は目に見えません。縁下歯石は、歯垢が固まる過程で、歯周ポケット内に存在する細菌の色素や血液の成分が沈着し、黒っぽくなるとされています。
 

歯石と歯垢の違い

 
歯垢の中には細菌がいっぱい
歯垢はプラークとも呼ばれる、歯と歯茎の境目に溜まりやすい黄白色の粘着性のある物質です。歯垢は細菌の集合体であり、その中にはむし歯菌や歯周病菌が含まれています。これらの細菌が原因で、むし歯や歯周病が引き起こされます。歯垢は歯ブラシで容易に除去できますが、放置すると歯垢は唾液中のカルシウムやリンと結びつき、硬化して歯石になります。
歯石は非常に硬く、通常の歯磨きでは取り除くことができません。歯石を放置しておくと、歯周病が発症・悪化するリスクが高まりますので、歯科医院で専門の器具を用いて除去する必要があります。
 

定期的な歯石取りが大事な理由

 
歯石は細菌の棲み家
歯石が歯周病を引き起こし、悪化させる理由は、歯石の表面に無数の穴があり、そこに細菌が入り込みやすいことにあります。歯石を放置すると、その内部や表面に住み着いた細菌が毒素を出し続け、歯周病の原因となります。また、歯石は蓄積することで徐々に大きくなり、歯茎の溝を塞いでしまいます。その結果、酸素が少ない環境が生じ、酸素を嫌う歯周病菌が繁殖しやすくなります。このような状況では、歯を支える骨などの組織が破壊され、歯周病が進行し、最終的には歯を失うリスクが高まります。
 

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